5年後
会いたい人に会いたいな
断りつづけた同窓会
参加したいな
今の顔に自信はないけど
願望
願望が大きくなる
あなたじゃない
違う人に
恋したくなる
私だけが悪いんじゃない
私をかえたのは
あなたの鈍感さ
私の今
恋心消えた
恋を忘れた
可愛くなること
綺麗でいること
全て忘れた
まだ未来があること
それも忘れる
あなたとの思い出
あなたとの初恋
昔の事なら覚えている
思い出
何も悪くない
誰も悪くない
だけど思い出は美化される
すがり過ぎては駄目
今も人の気持ちが変わらないとか
今もあの街は変わらないとか
月日は時に優しく
時に残酷
お酒
お酒を飲むと赤くなる
飲めないあなたは
お酒を飲まない
お祝いも旅先も誕生日も
お酒を飲まない
少しは飲める私だけれど
あなたに付き合って飲まないの
ワインで乾杯
二人で晩酌
本当はちょっと羨ましい
ハイヒールの底
雨の日の帰り道
駅の階段を下り帰路に向かう
カツコツ
ハイヒールの音がやたら響く
左の靴底が取れていた
再び階段を上り
取れた靴底を探す
見つからない
何度も下を向きながら
来た道をなぞる
でも見つからない
たかが靴底
ただそれだけ
たかが靴底
だけどさみしい
くやしい 悲しい
落としたものを
落としたことを
まるでとても大事なものをなくしたような気持になる
なぜだろう
この喪失感